ギターのネック製作①

ただいま4つの楽器製作を同時進行中ですが、今日はご注文いただいたスケールが640mmのクラシックギターのネック製作についてです。
保管してあったブランク材を厚さ20mm程度に鉋をかけていきます。
今回は軽いシダー材を使ったネックにすることになりました。

ギターのネックブランク材

ギターのネック材

まず厚さを整えていきます。
ネックは必ず長さ方向に柾目に板取します。
鉋をかけていくと、ひと削りごとに表情が変わっていきます。
時々、シダー材に多い逆目が出てくることがあります。

シダー材の逆目

円で囲んだ所が逆目です

さらに削っていくと、やにも出てきました。

シダー材の逆目と脂

逆目の横の縦長の円で囲んだ2箇所です。

鉋を使って少しずつ削る理由は、このあたりにあります。
機械で一気に削ると思いがけない仕上がり面が出てきてしまうことがあるので、それを避けるためにも徐々に削って様子を伺うのです。
見た目に悪いので、脂が出てきたところはなるべく使わないように作業しながら計画していきます。