ギターのネック製作④

今回はネックとヘッドの別の継ぎ方です。
普通の重ね継ぎより精度を出すのがやや難しいですが、ハウザーやロマニリョスなど著名なギター製作家が採用している方法です。
Vネックジョイントと呼ばれている継ぎ方で、ヘッドとネックをそれぞれオスとメスにV字加工します。

Vネックジョイント

まず同じ角度に切り出します。

このままだと設定した角度で繋ぐと隙間が空くので、製図して切り欠く部分を確認します。

調整後のVジョイント

調整後のVジョイント

一種の楔としての継ぎ方ですので、切り欠くときは上面のほうが大きくなるように調整します。
隙間無く重なったことを確認して接着します。
V字の部分が出っ張るので切り落として完成です。

Vネックジョイント完成

接着痕がV型に見えますね。