ギターの横裏板①

クラシックギターではローズウッド系、メイプル系、サイプレス(シープレス)系が主に使われます。
単板で製作する場合、通常裏板(バック)と横板(サイド、リブ)は同じ種類の木が使われます。
設計によっては張り合わせて合板にする場合もあります。

ローズウッドはマメ科の植物で、代表的な使用材はインディアンローズウッド、ホンジュラスローズウッド、マダガスカルローズウッド、ハカランダ(ブラジリアンローズウッド)、アフリカンブラックウッドなどがあります。

メイプルはカエデ属の植物で、ヨーロピアンメイプル、ロックメイプルなどを使いますが、木目(杢)の取り方で呼ばれることもあります。フレイムメイプル、カーリーメイプルは柾目取り、バーズアイメイプル、キルティッドメイプルは板目取りです。

シープレスはイトスギ属で、私はスパニッシュシープレスと呼ばれるものしか知りません。カナディアンシープレスは種類が違うと聞いています。軽く、歯切れが良い音がしやすいので、主にフラメンコギターに使われますが、クラシックギターに使っても面白いです。

これら大まかに分けたそれぞれに木材として特性があり、また個体差もありますので、狙う音質に合わせて種類を選択したり厚さを変えて使います。