昭和31年から続く石川県山林協会発行の会誌、石川の林業799号に工房が掲載されました。私の製作の活動の思いなどを、編集の方がわかりやすく記述してくださってますので、機会がありましたらぜひご覧くださいますようお願い申し上げます。
「材料」カテゴリーアーカイブ
コフィンケース
子供用ギターに特別仕様で木のケースをつくりました。
1月の展示販売会に持って行きます。
セミオーダー始めます
フルオーダーまでは必要としない方に向けて新しく開始しました。
表板4種類(スプルース、シダー、桐、アテ)、裏板2種類(ローズ、メイプル)、から選んで組み合わせていただけます。
スケールは650と640のみ、ブレースパターンはファンブレースのみとさせていただきます。
モザイクも私のオリジナルとさせていただきます。
値段はフルオーダーから3割引きです。
ご検討ください。
個展をします。
明日3月22日から4月11日まで、動橋のギャラリー実生でギターの製作過程を展示します。付属の喫茶でおいしいお茶をお召し上がりがてらごらんください。また、端材で作ったアクセサリーも並べます。棒茶にちなんだ品も特別に拵えました。
時間10時~17時 定休日水曜
わたしは3月28日、4月4日、11日いずれも日曜日に在廊します。また4月4日の14時から16時にはギタリスト垣田堂さんが演奏予定です。こちらもお楽しみに。
コロナウィルス対策
少しでも安心してご来店いただけるように、お預かりする楽器の保管や試奏のための部屋に空気清浄機能付エアコンを設置しました。ご希望のかたはおっしゃってください。
お問合せについて
たくさんのお問合せをいただきましてありがとうございます。
残念ながら、こちらから返信しても戻ってきてしまうメールアドレスが時々あります。
システム上の問題なのか、アドレスの書き間違えなのかはこちらでは判断できませんので、しばらくしてもこちらから返事がないようでしたら再度お送りくださるか、konhatsugengakki@gmail.comのほうに送ってくださいますと助かります。
せっかくのご縁ですので、お手数ですがよろしくお願いいたします。
新しく使い始めた木材(桐)
木材の特性を研究していく中で、楽器に最適な品種を見つけたのですが、
短所も同胞するゆえ、その製品化に5年ほどかかってしまいました。
やっと昨年から積極的にその桐材をトップに使った楽器を作ってます。
表面板に欲しい一番の特性は、振動伝達の速さと振動のしやすさです。
桐は木材の中でその両方を圧倒的に兼ね備えています。
使わない手はないと思いました。
琴に使われている材は僕が見た限り、板目に響板を使っているのですが、
ギターやウクレレなら柾目で使いたいところです。
木自体が径の小さいものですので、接ぎに工夫が必要でした。
またその柔らかさも何かと大変なものでもあります。
工房にサンプルギターとウクレレがありますのでお試しください。
ギターのブリッジ2
ブリッジのギターの表面板に接着する面(裏面)を3次曲面に仕上げていくところです。
スクレーパーを使うと堅木でも楽に削っていけます。
スクレーパーに使う金属板の材質や厚さによって使いやすさ、削りやすさや刃のつけやすさが違いますので、いろいろ試してみると良いかと思います。大き目の板を買ってシャーリングでせん断するとリーズナブルです。
弦の振動を表面板に直接伝える重要な部位です。
楽器に使われる木材について
弦楽器に使われる木材は世界中でだいたい同じ種類のものを用います。
したがって人気があり絶対数が少ない木材は値段が高騰するのは当然です。
そこにまた資源の枯渇や環境破壊への観点から世界での流通のルールが決められております。
そのルールでは徐々に我々弦楽器製作家の使える材が減らされていってます。
今後の製作を考えると、したがってそこには二つの選択肢があると考えられます。
ひとつはお客様に事情を説明して値段を上げさせていただくこと。
もうひとつは、新しい材料を開拓することです。
これからはその二つのやり方を混ぜながら徐々に後者にシフトして製作することになりそうです。
新しい材料の探求、時間はかかると思いますがとてもチャレンジングで楽しみです。
ブレーシングの目的
ブレースを取り付けることで板も強くなります。
したがって表面板をより薄く作ることができます。
薄くした表面板とブレースを追加した重量増加分の兼ね合いもありますが、
弦による張力に対抗する方向にのみ強くする設計をすれば、かなりの重量削減ができます。
重量が減れば慣性が小さくなるため振動させる点、し続ける点で有利になります。
もうひとつの目的は、基音に付属する倍音成分を大きくすることです。
適切なブレースを加えることで、良いギター独特の倍音の効いた音質が得られます。