ハーディーガーディーの軸

ハーディーガーディーの軸(アクスルシャフト)の設計及び取り付けはボディ内部の中でもっとも気を使う作業です。
軸受けとして横方向の大型バーとエンドブロックにブッシュを埋め込みます。
軸は滑らかに動かなければ弦を安定して擦ることができないので、十分にアラインに注意してこれらを接着します。
少しでも軸受けに対して斜めにシャフトが入ると動きが固くなって使いづらいものになってしまいますので、軸を嵌めたままバーとエンドブロックを接着することでアライン出しをします。

アクスルシャフト

軸をあらかじめ入れて位置決めします。


私は軸はステンレスやブラスで作ります。
今の工房には旋盤がありませんので、図面を描いて機械加工屋さんに依頼しました。
木と金属の組み合わせですので、どちらかというと木材の部品に気をつけます。温度湿度による木材の伸び縮みによって過度に軸から力を受けない工夫など、木材になるべく負担のかからない設計を心がけます。
そのほかに、スラスト方向への移動を防ぐための部材がきしみ音を出すことがあるので、その辺もパーツを工夫します。